七五三のお参りと写真撮影の時期は?失敗しない七五三のやり方
子どもの健やかな成長を祝う七五三。七五三という行事自体は知ってはいるものの、いざ子どもが七五三を迎える時期に近づくと、一体何をどの時期にすればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
今回は七五三を迎えるにあたり「写真撮影の時期」や「七五三の行事をいつの年齢で」「どのようなことを行うのか」などを紹介していきます。七五三は子どもにとって大切な行事です。失敗せずスムーズに行うための七五三のやり方をご紹介します。
目次
七五三って何をするの?
昔は乳幼児が病気などでの死亡率が高かったため、7歳になるまでは子どもの成長の無事を願いさまざまな儀式が行われていました。
七五三とは、3歳、5歳、7歳の年齢を節目として、子どもの成長の無事を感謝するお祝いとして一般的に広まった行事です。
では七五三とは一体何をするかというと、お祝いの時期に子どもたちは晴れ着を着て家族揃って氏神様である神社に参拝し「今まで無事に成長したことへの感謝」、そして「今後の健やかな成長」を祈願します。
しかし現在では神社へのお参りとともに、衣装を着て写真スタジオで七五三の記念写真を撮るという流れが主流になっています。
子どもの成長の節目として家族写真を残されるご家庭が多いようです。主役は子どもですが両親ともに着物を着て、家族写真を残すのも良い記念となります。
写真撮影だけでなくお参りのあと両親、祖父母揃って御祝い膳と言う形でレストランやホテルで食事をする場を設けるご家庭もあるようです。
七五三の年齢とお参り・写真撮影はいつ?男の子と女の子の違いは?
七五三のお参りをする時期ですが11月15日に神社でお祝いをするのが一般的とされていますが、現在では11月15日前後の土日を選んでお参りする方が多いようです。また、男女で七五三のお祝いをする年齢も違うので注意してください。
男の子は3歳、5歳、女の子は3歳、7歳で七五三のお祝いをします。
衣装は女の子の場合は着物、男の子は羽織袴を着るイメージが強いかと思いますが、必ずしも着物を着ないといけないわけではありません。洋装で神社参拝をしても全く問題ありません。
神社へお参りしたあと、写真スタジオで記念写真を撮るという流れが一般的でしたが、最近では七五三の時期の混雑を避けて、記念写真は「前撮り」と言う形で事前に済ませてしまうスタイルが主流です。
前撮りの場合、早い時期から七五三撮影が可能です。
春先から前撮りをしている人も少なくありません。夏は外で元気に遊び真っ黒に日焼けしてしまうので、こんがり日焼けするまでの5~6月に前撮りを済ませてしまう方も多いようです。前撮りは早ければ早割料金が適応されるところも多く、賢く利用するのも良いでしょう。
また、神社でのお参りと記念写真を別の日にすることで移動も少なく子どもの疲労感も少なく済みます。
一生に一度のお祝いを良い形で残すためにも、子どもの負担を最優先する形を取るとよいでしょう。
七五三は数え年と満年齢のどちらにすべき?
本来は昔の年の数え方で生まれた日を“1歳”と数える「数え年」で3歳、5歳、7歳になった年にお祝いをするのが正しいとされています。
ですが、近年では現時点での年齢である「満年齢」で祝う人の方が多いようです。
満年齢で七五三を行う人が多い理由のひとつとして「子どもの成長」が挙げられます。
2歳は非常にやんちゃ盛りな時期です。ですので2歳よりも満3歳で七五三を行うほうが明らかに子どもが落ち着いており、親と子の両方の負担も少なく行事がスムーズに進むからです。
また、年が違い兄弟姉妹がいる家庭では一緒の年にお祝いができるよう、祝う年を調整することもあります。
満年齢と数え年の混合という形でのお祝いをする家庭も多く見られます。
七五三の時期を外しても大丈夫?
先ほども述べたように本来七五三の時期は11月15日とされています。
11月15日に神社にお参りをするのですが、11月15日が平日の場合は学校や仕事の都合でその日にお参りが困難なことが多く、この場合は11月15日の前後の土日でお参りをしている家庭がほとんどです。
そうなると、11月中頃の神社は相当の混雑が予想されますが混雑を避け時期を外すのであれば、10月頃から11月中旬まで少し時期をずらす程度が良いでしょう。
大幅に時期を外してしまうとまだ暑い時期であったり、もしくは寒く冷え込む季節に差し掛かります。10~11月は一年の中でも比較的過ごしやすい季節です。普段着なれない着物を着て神社に参拝し祈祷を受ける子どもの体調面を考えると、大幅に時期を外すよりも少しずらし気候の良い時期に行うのが良いでしょう。
寒い地方では一ヵ月早い10月15日前後に七五三を行うところもあるようで、同じく子どもの体調面を考慮した時期で行われています。
早生まれなら七五三はいつしたらいいの?
1月から3月の間に生まれたいわゆる「早生まれ」の子どもたちは今年数え年で済ませてしまうのか、それとも来年の満年齢にするのかで七五三の時期に悩まれると思います。この場合は、特に正しい時期というのはありません。そのご家庭で決められた年で七五三をされても問題ありません。
あまり七五三に関心のない3歳、5歳では親の判断でも特に問題無いように思いますが、7歳の女の子となると七五三の話をすることもあるようなので、そうなると同級生の友達と同じ時期に七五三をしてあげる方が良いという考えも出てきます。
早生まれの子の七五三の時期は3歳、5歳なら親の判断でも大丈夫、7歳は娘さんとよく話をして娘さんの意見を尊重して決めてあげるのが良いかと思います。
身内に不幸があった場合は中止にしたほうがいいの?
七五三にあたる年に身内に不幸ごとがあった場合、予定していた七五三のお祝いは延期すべきなのでしょうか?それとも中止にすべきでしょうか?
結論から言うと、喪中であっても七五三のお祝いごとはしていただいて大丈夫です。
身内に不幸ごとがあった場合、一定の期間故人の冥福を祈り派手な行動を控え身を慎む「忌中(きちゅう)」「喪中(もちゅう)」という期間があります。
故人が亡くなられてからの50日間※を忌中、13ヵ月を喪中と呼び喪に服しその間はお祝い事や、結婚式など避けるべきと言われています。
ですが、本来七五三という行事は「子どもの成長に感謝し、さらに今後の健やかな成長を祈る」ためのものです。晴れ着を着て記念写真を撮ることは問題ありません。成長の節目とされる七五三の記念となる写真ですのでしっかりと笑顔で残してあげましょう。
また、「喪中の一年間は神社への参拝も控えるべき…」と思われている方も多いかもしれませんが、正確には忌中期間の参拝を控えるべきとされています。忌中とされる50日間は神社へのお参りは控えましょう。
ですので、七五三のお参りも忌中を過ぎた忌中明けであれば問題ありません。七五三が忌中にあたる場合は、両親や祖父母とよく時期を相談してみてください。
※忌中は個人との関係によって期間が異なります。父母や配偶者の場合は最長の50日間となります。
地域ごとの七五三の違いは?
七五三は男の子の場合3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でそれぞれ二度お祝いをすると述べましたが、地域によって特に違いが多いのが男の子の七五三です。
関東では男の子の3歳のお祝いはせず5歳の時に一度だけ行うことが多い傾向にあるようです。
また茨城県や千葉県の一部地域では七五三のお祝いを盛大に行う風習があるようです。各家庭によっても違いがあるかとは思いますが、千葉県や茨城県のホテルでは七五三の時期が来ると「七五三プラン」といって子どもの健やかな成長を祈る七五三のお祝いを宴会場などで席を設けて、特別なお祝いメニューで華やかに祝う七五三お祝いプランがあります。
お色直しやキャンドルサービスなど、結婚式の披露宴のように七五三をお祝いする「七五三披露宴」とも呼ばれ親子三世代で盛大にお祝いするようです。
まとめ
七五三のお祝いで行う内容や数え年や満年齢での違い、地域の風習など各家庭によってさまざまです。必ずしも写真撮影やお祝いの食事をしなければいけないわけではありません。
家族揃って子どもの成長に感謝しお祝いをするという気持ちで、七五三を子どもに良い思い出として残してあげることが大切だと思います。今回ご紹介した失敗しない七五三のやり方を参考にしていただいて、すてきな七五三をお迎えください。
また、七五三で神社に参拝するときに知っておいたほうがいいことはこちらからどうぞ。