母乳の出をよくする方法まとめ10個!新米ママへのアドバイス
母乳で育てているママの中には、「おっぱいの出が悪い」「胸が張って痛い」「赤ちゃんがうまく飲んでくれない」と悩んでいる方が多くいます。
特に、初めての赤ちゃんだと分からないことだらけで、本当にこのままでちゃんと育つのか心配になることもありますよね。
ここで紹介している方法を参考に、母乳が出ないという心配から解放されて赤ちゃんにたくさんおっぱいを飲ませてあげてください。
目次
なぜ母乳が出るの?
あなたは母乳が出る仕組みを知っていますか?
母乳の出をよくするためには、どんな仕組みで母乳が出るのかを理解しておくといいでしょう。
母乳が出る仕組みを簡単に説明します。
赤ちゃんがおっぱいに吸い付くことで、ママの脳の脳下垂体前葉から、おっぱいを作るホルモンである「プロラクチン」と、脳下垂体後葉から母乳を押し出す「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
そうすると、乳管を通って乳頭から母乳が出て、赤ちゃんがそれを飲むことができます。
つまり、赤ちゃんがおっぱいに吸い付いて刺激を与えることが母乳を出す上では重要なのです。
いいですか?
赤ちゃんがおっぱいに吸い付かないと、母乳を出すホルモンである「プロラクチン」と「オキシトシン」が分泌されないので、母乳は出てきません。
ですから、母乳の出が悪い時に最も重要なのがこれです。
1.出なくても頻繁に授乳する
母乳の出が悪いと思って、おっぱいをあげずにミルクをあげる回数が増えていませんか?
赤ちゃんがおっぱいに吸い付く回数が少ないと、母乳を作るためのホルモンの分泌も少なくなり、ますます母乳の出が悪くなるという悪循環におちいってしまいます。だから、例えおっぱいが出なくても頻繁に授乳することが大切です。
「じゃあ、1日に何回授乳すればいいの?」と疑問に思うでしょう。
目安として参考にして頂きたい回数をご紹介します。
田村こどもクリニックの小児科医、田村医師と田村助産師による『産婦人科を退院してからの母乳増量マニュアル』によれば、1日10回以上。
また、母乳育児のママに絶大な人気を誇る『桶谷式 母乳ですくすく育てる本』によれば、最低でも1日8回以上と書かれています。
つまり、1日8回〜10回を目安として授乳してみてください。
頻繁に赤ちゃんにおっぱいを飲ませることが、母乳の出をよくするための第1歩です。
2.夜間も授乳する
夜もちゃんと授乳していますか?
夜に授乳することは、母乳の分泌を高めるうえで大切です。
なぜなら、「プロラクチン」という母乳を出すうえで重要なホルモンがありますが、この「プロラクチン」は夜間のようがよく分泌されるからです。
また、夜間の授乳せずにおっぱいを溜めていると、おっぱいが固くなり、母乳の出が悪くなってしまいます。それに、溜めた母乳は新しい母乳に比べて、赤ちゃんがあまり飲んでくれません。
ママの体はよく出来ていて、母乳を出すホルモンのひとつである「プロラクチン」は眠気を誘うので、夜に起こされたとしても授乳が終わるとすぐ眠りにつけます。
夜の授乳がツライと思っても、頑張って授乳しましょう。
3.搾乳する
仕事をしているママの場合は、昼間に何度もおっぱいをあげることは難しいという場合もあるかもしれません。
そんな時は、搾乳しましょう。搾乳器を持って職場に行き、周りの目を盗んで搾乳するのは大変かもしれませんが、母乳の分泌を良くするために頑張りましょう。
搾乳器なんて買わなくても手で出来るのでは?と思うかもしれませんが、手絞りはコツが必要です。
時間もかかり首も肩もこるので搾乳器がオススメです。昼休みなどの休憩時間に15分〜20分くらいで搾乳できます。
4.水分をたくさん摂る
母乳はママの血液から作られているとはいえ、母乳の88%は水分です。
ですから、ママが水分をたくさん摂っておくことは母乳を作る上で大切です。
田村こどもクリニックの小児科医、田村医師によれば、
水分をたくさん摂るのは重要ですが、
基本的に、下記の飲み物は避けましょう。
・カフェイン入りの飲み物(コーヒー、お茶、コーラなど)
→ 赤ちゃんがぐずったり寝つきが悪くなったりすることがあります
・アルコール
→ 母乳の分泌を悪くしたり、赤ちゃんに良くない影響を及ぼすことがあります
上記以外であなたが好きなものを飲めばいいと思います。
うちではノンカフェインの麦茶をよく飲んでいました。
水分不足にならないように、意識してたくさん飲みましょう。
5.ご飯をたくさん食べる
『桶谷式 母乳ですくすく育てる本』によれば、
というように、毎食2杯ずつごはんを食べることを薦めています。
そんなに食べられないと思うかもしれませんが、母乳が出始めると、まるで男子高校生かのように、軽く食べられるようになります。
なぜご飯がいいのかというと、
- 水分が多い
- 消化がいい
- 皮下脂肪になりにくい
という特徴があり、母乳を出したいママには
ぴったりの食べ物だからです。
たくさん食べて、母乳をいっぱい出しましょう!
6.あなたに合った授乳姿勢を見つける
母乳の出が悪いのは、もしかしたら授乳姿勢が合っていないからかもしれません。
一般的によく言われる授乳姿勢はありますが、必ずしもあなたにも合うとは限らないのです。
うちの場合は、最初は授乳用の枕を使ってあげていましたが、途中からあまり飲んでくれなくなり、おまけにひどい腰痛に悩まされるようになりました。
そこで、ショッピングセンターなどでよく置いてある授乳用の椅子をレンタルしてみたことろ、バッチリはまりました。
この椅子に座れば授乳用の枕が無くてもラクにおっぱいをあげることができるようになり、子供もたくさん飲んでくれるようになりました。
そこまで高くなくレンタルできるので、よければ検討してみてください。
7.ストレスを減らす
赤ちゃんはかわいいけど、ストレスが溜まってきていませんか?
ママが不安や痛みを感じたり、緊張したり強いストレスがかかったりすると、母乳を乳頭から押し出す役割を果たす「オキシトシン」というホルモンが脳から分泌されなくなり、母乳が出にくくなります。
ストレスをゼロにすることは難しいでしょうが、できる限りストレスを抱え込まないように、定期的にリフレッシュすることも大事です。
赤ちゃんはかわいいけど、どうしてもイライラしてしまう・・・
そんな時は、こちらの子育てに疲れた時のイライラ解消術 10個まとめを参考にしてみてください。
8.赤ちゃんと昼寝をする
睡眠不足も母乳の出が悪くなるひとつの要因になります。
夜間も授乳をしていて睡眠が少ない状況だと思うので、少しでも睡眠を確保するために、昼間は赤ちゃんと一緒に昼寝をしてしまいましょう。
やらないといけない家事があってとても寝ていられないと思うかもしれませんが、赤ちゃんにとってはママのおっぱいが命です。できる限り睡眠不足にならないように、少しでも寝るようにしてください。
9.運動不足を解消する
母乳は血液で出来ていますので、全身の血流を良くすることが目的です。
そんなに激しく運動ではなく、軽い運動で十分です。
家の中でストレッチをするのでもいいですし、もし外出できるようであれば、赤ちゃんと一緒にできる「ベビーダンス」というものもあります。
赤ちゃんを抱っこしながらリズムに合わせて踊るエクササイズで、首が座った生後3ヶ月くらいの赤ちゃんからオーケーです。月齢の近いママ友にも会えるので、気分転換にもいいかもしれません。
10.母乳外来に行く
ちょっとくらいお金がかかってもいいから、専門家に相談してラクになりたい!という場合は、母乳外来に行くという手があります。
産婦人科や助産院で助産師さんが母乳の悩みを解決するお手伝いをしてくれます。
ただ注意して頂きたいのは、多くのところは「完全予約制」なのであらかじめ予定を立てて予約をとっておく必要があります。
また、3000円〜5000円くらいの費用がかかりますので、現金を持って行きましょう。
赤ちゃんと一緒に行けるところが多いですが、施設によっては赤ちゃんの面倒を見れるスタッフがいないために子連れで行けないところがあります。
まずは、お近くの母乳外来を探して、ホームページをよくチェックしてみてください。
まとめ
もし母乳の出が悪いと感じるなら、もっとも重要なのはまずは赤ちゃんにおっぱいをたくさん吸ってもらうことです。
上でもご説明したように、赤ちゃんが吸ってくれないとおっぱいは出てこない仕組みになっています。まずは、授乳の回数を増やすことから始めて、ここで紹介した他の方法も試してみてください。
特に、育児でストレスが溜まっているという場合は、一度リフレッシュするといいでしょう。ストレスのせいで母乳を出すためのホルモンが分泌されにくくなっている可能性もあるので、こちらを参考にリフレッシュしてみてください。