赤ちゃんがミルクを吐いた!?新生児がミルクや母乳を吐く理由と注意点
目次
赤ちゃんの吐き戻しを心配されるママは少なくありません
赤ちゃんが誕生して、はじめての子育てがスタート!おむつ交換に授乳、寝かしつけ…新米ママだと、はじめてのことばかりでビックリすることや不安なこともきっと少なくないはずですよね。
中でもママがビックリすることの一つが、赤ちゃんの吐き戻し。
新生児の赤ちゃんが母乳やミルクを突然吐いてしまって、心配されるママも少なくないはず。
今回は、赤ちゃんが母乳やミルクを吐く原因と、注意したい吐き方ついて紹介します。吐き戻しを減らす対処方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
新生児期の赤ちゃんは胃袋が未発達で母乳を吐きやすい
ここであらかじめママが知っておきたいことは
「新生児の赤ちゃんは体質的に母乳やミルクを吐きやすい」
ということ。
生まれたばかりの赤ちゃんの胃はとても小さく、だいたい体重1㎏あたり2mlほどの容量しかないといわれています。生まれたときの体重が3kgなら、6mlが胃の大きさだということです。
それが生後5日もすれば約50ml、半年で120mlから200ml程度まで大きくなるといわれています。月齢が低いときは一日に何度も授乳することになりますが、それは赤ちゃんが一度に飲める量が身体の構造的に少ないからなんです。
また、新生児の胃はまっすぐな形をしていて、しかも大人のように、食堂と胃のつなぎ目(噴門部)がしっかりと閉じているわけではありません。筋肉も未発達なので、ほんの少しの刺激で母乳やミルクを吐いてしまうのです。
もともと新生児は、体質的に吐きやすい構造だということを理解しておきましょう。
赤ちゃんがミルクや母乳を吐いてしまう主な原因
空気をたくさん飲んでしまっている
赤ちゃんがミルクと一緒に空気をたくさん飲み込んでしまうこと、吐き戻しが起こりやすくなります。新生児が母乳やミルクを飲むのに慣れるまでは、ミルクと一緒に空気も飲み込んでしまいやすいようです。特にほ乳瓶でミルクを与えるときに起こりやすいといいます。
空気をたくさん飲み込めば胃が空気で圧迫され、ゲップも増えますし、それだけ吐きやすくなってしまいます。ほ乳瓶でミルクを与えるときは、空気も飲み込んでいないかときどきチェックしてあげると良いでしょう。
食後のゲップが出ていない
「空気をたくさん飲んでしまっている」にもつながることですが、赤ちゃんはもともとミルクや母乳と一緒に空気を飲み込んでしまいやすいものです。ですので、授乳後にはゲップで胃の空気を抜くことが必要なんですが、中には1回のゲップだけでは十分にガス抜きができないこともあります。消化が進んでいる段階で出し切れていなかったゲップが出てしまうと、一緒にミルクも吐いてしまうことがあるようです。
なかなかゲップをしない新生児もいるので悩みどころだとは思いますが、授乳後はできるだけ十分にゲップをさせるようにしましょう。
ミルク・母乳の与えすぎ
新生児の胃の容量が小さいことはすでにお伝えしましたが、加えて赤ちゃんがミルクを飲むスピードもそこまで早くありません。授乳時にママの母乳の量が多かった場合は、赤ちゃんがむせて吐き戻してしまうことがありますので、事前にある程度搾乳をしておくと良いでしょう。
また、新生児は満腹中枢が未発達で、満腹なのかどうかを自分では判断できません。「まだ飲んでるからお腹すいているのかな?」と思って延々と与え続けると、後から大量に吐き戻してしまう可能性があります。どれだけの量が赤ちゃんにとって丁度よいのか、授乳の平均時間を計るなどして、ママがしっかりと把握しておきましょうね。
赤ちゃんがミルクや母乳を吐いたときの対処法
どれだけママが気をつけたとしても、赤ちゃんのミルクの吐き戻しはたびたびおこってしまうものです。寝ている間、ママが気付かないうちにミルクを吐いてしまっていて、のどを詰まらせてしまうこともあります。そんなことのないように、あらかじめ赤ちゃんがミルクや母乳を吐いたときの対処法を知っておきましょう。
1,喉をつまらせないように顔を横に向ける。
2,汚れてしまった場合はタオルなどで拭き取る。
3,嘔吐物の色や匂いに異常がないか確認する。
4,赤ちゃんに普段と違う様子がないか確認する。熱や機嫌、顔色など。
5,吐いてしばらくしたら、少量のミルクやお茶などを与えて水分補給をする。
もしも嘔吐物に見慣れないものがあったり、赤ちゃんが普段と違う様子であれば、念のために受診しましょう。
吐いてもあわてないこと!
はじめて吐き戻しを目の当たりにしたときはビックリすると思いますが、大抵の場合は、赤ちゃんは吐いてもケロッとしているものです。
しばらくすればママも赤ちゃんの吐き戻しに慣れてきますが、日本では、吐いたミルクで喉をつまらせた赤ちゃんが亡くなるという悲しい事件が、年に数十件も起きています。
ミルクや母乳の与え方に注意することや、吐いたときの対処法を知ることは、自分の赤ちゃんを守ることにもつながりますので、しっかりと理解しておきましょうね。
ちなみに、赤ちゃんが母乳を飲まなくてお困りのママは、こちらの記事をどうぞ。