現役保育士が解説!ウォーターサーバーを使ったミルクの作り方と注意点。
ウォーターサーバーのお湯や水でミルクって作っていいの…?煮沸や冷却が必要?安全性は…?とウォーターサーバーでミルクを作ることに疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
実はウォーターサーバーを使うととっても時間短縮でき、赤ちゃんにとっても安全なミルクを作ることができます!
今回はどのように作ればいいのか、ウォーターサーバーの水は安全なのか、赤ちゃんに対するメリットや、私が保育中に役立ったことなどをお教えしたいと思います。
目次
ウォーターサーバーだとミルクを作るのが早い
ミルクを作るのって本当に時間がかかりますよね。
粉を溶かすためにお湯を沸かし、それでは熱すぎるので冷却しなければならないし、冷却するにも水道水なんか使えませんから、市販のミネラルウォーターを買ったり、ボウルに氷水を溜めて哺乳瓶ごと冷やしたり…。
そんなことをしている間に子どもが泣く…あるあるですよね。
実は、ウォーターサーバーでミルクを作ると次の3つの理由から、時間短縮ができるんです。
1.お湯も水も出せるのでわざわざお湯を沸かしたり、熱くなりすぎて冷やす手間がかからない。
現在売っているウォーターサーバーは、お湯も冷水も両方出せるタイプが多いです。なので、粉ミルクを溶かす作業と、水で冷ます作業の工程が一度ですみます。
出す際も、ノズルを上げ下げするだけなので、わずか十数秒で作ることができます!これはとっても時短になりますよね♪
2.除菌・殺菌されたお水で安全!(ペットボトルの水を買わなくてもいい!)
赤ちゃんには安全なお水でないとすぐに水に潜む菌に感染してしまうので、ペットボトルの水を購入する方も多くみられます。
しかしウォーターサーバーの水は日本製であればほとんどが殺菌・除菌した状態の水を使ってることが多く、安全性はかなり高いと言えます。
水道水を入れるタイプのサーバーも、サーバー内で浄水するものがほとんどです。
ですので、今まで「煮沸が面倒くさい…」「忙しい中ペットボトルを買いに走っている」なんて方も、その必要がなくなるのですぐにミルクを作ることができますね。
3.温度の調節がしやすい。
ウォーターサーバーのお湯の温度はだいたい決まっていて、70℃〜90℃くらいのものが多いです。
ちょうどミルクを作るのに適した温度が80℃前後なので、自分で沸騰させたお湯の温度を測って80℃に合わせる必要がなくなります!
料理をする時にコンロが一つ空くだけでも時短になりますし、料理したあとにササっとミルクを作れるので赤ちゃんを待たせることもないですよ♪
ウォーターサーバーでミルクを作っても本当に大丈夫?
サーバーの水は安全な水なのか不安だ、煮沸しなくても使えるの?と思う方は多いのではないでしょうか?
先ほども少しお伝えしましたが、ウォーターサーバーの水はほとんどが殺菌・除菌済みです!なので煮沸殺菌しなくてもそのまま使えますよ。
冷水に関しても除菌済みの水を取り扱っているところがほとんどなので安全です。
私の職場で使っているサーバーは、上から大きな水のボトルを差し込むタイプなので、外からの菌も入ることはありません。
また、サーバーの中に炭やミネラルが入っており、水道水を入れて水素水やミネラルウォーターを作るタイプのサーバーもあるので、ぜひ検索してみてくださいね。
ちなみに去年一年間0歳児の担任をさせていただいて、保育室でサーバーを使いましたが、ウォーターサーバーの水が原因で胃腸炎やウイルス性の感染症にかかったお子さんは一人もいませんでした。
保育士も安心して使っています♪
更に、粉ミルクには赤ちゃんに必要な栄養も含まれているのですが、あまりに熱すぎるお湯ではその栄養素を破壊してしまう恐れもあります。
そういった意味でも70℃〜90℃のサーバーのお湯はミルクを作るのに適していると言えますね。
ウォーターサーバーでミルクを作る手順
では、どうやってウォーターサーバーでミルクを作ればいいのでしょうか。簡単な作り方をご紹介します♪
- まず、殺菌済みの哺乳瓶を用意し、子どもの発達に合った量の粉を入れます。
- ウォーターサーバーのお湯を、作りたいミルクの量の半分強ほど入れます。
- 最後に水で温度を調整します。
- 乳首とキャップを閉めて、上下に10回ほど振ります。
これで哺乳瓶の底に粉が残っていなければOKです!この手順で簡単に作れてしまいます(^^)
手早くミルクを作るテクニック
今は電子レンジを使って哺乳瓶を温めれる(殺菌もできる)ものがあります。
それを使って5分ほどで哺乳瓶の煮沸を済まし、少し冷ましたら粉だけ先に入れておいて、キャップをしておきます。そして先ほどの手順でミルクを作ります。
この時にお湯を入れた時点で混ぜるのではなく、水まで一気に入れて乳首キャップと蓋をして上下に振ると綺麗に混ざりますし、手早く作ることができます。
ちなみに私は、子どもに離乳食をあげる直前に少し熱めに作っておいて、食べ終わる頃(20分後くらい)にちょうど適温になったミルクをあげることで、待たせることなくミルクに入り、スムーズにお昼寝にもっていってました!
ウォーターサーバーでミルクを作るときの注意点
ただ、ここまでウォーターサーバーの安全性やメリットについてお話してきましたが、三つほど注意していただきたいことがあります。
必ず熱めに作り、水で調節すること
ミルクを作る際に初めから水を多めに入れてしまうと、粉が溶けきらないことがあります。なので少し熱いかな?くらいの温度で少し水が足せる量をつくり、水で調節すると振った時にしっかり溶けます。
面倒くさく思えますが、一度量がわかってしまえば毎日同じやり方なので慣れますよ♪
キャップはしっかりしめること
そして、振る時は必ずしっかり蓋をしめましょう。ゆるいと中身がこぼれてしまいます。
ウォーターサーバーを掃除すること
夏場や梅雨の時期は、水まわりは特にカビが生えやすくなります。サーバーのノズルなどはこまめにふき取ったり綿棒で掃除をしたほうがいいです。そのままにしてしまうと、ミルクと一緒にカビも飲ませてしまうことになるので注意してくださいね。
また、カートリッジが付いているサーバーでは、1年で交換のところが多いです。期間内に交換することで、質の良い水が保てると思います♪
保育室で使っているウォーターサーバーはこちら
ちなみに私の職場ではアクアセレクトというウォーターサーバーを使っています♪
三重県の山奥の水で、日本一美味しい天然水に5年連続金賞をとったことのある安心安全な水です。とても美味しく、担当者が毎週ボトルを届けてくれるので楽チンですよ(^^)
少しボトルが重いので、自分でボトルを変える時は男の人に手伝ってもらうといいかもしれません(^^;)
私は自分で持てるので、ボトルが空になったら自分で替えていますが、頻繁に使わない方は担当者が来た時に替えてもらう手もありますよ。
まとめ
ウォーターサーバーを使うことによって、ミルクを作る時間がかなり短縮できる上に安全なお水を飲んでもらえます。子どもの口に入るものはすべて安全なものであってほしいですよね。安全面を気にしつつも育児や家事に追われているママたちの手助けに少しでもなればいいなと思います。
ウォーターサーバーに興味のある方は、ぜひこの機会に試してみてくださいね。